学び方

毎週約60分間、オンラインで行われる「チーム会」がCLゼミでの学びの中心となりますが、そこでは指導を通して何かを「教える」「教わる」ことよりも、本人の「気づき」を促すことが優先されます。知識として教えられるようなことは自分で学んでほしい、というのがCLゼミの考え方です。

誰かが教えることのできる「知識」は本やウェブサイトに載っています。自分で調べればそこにあるのを見つけられるでしょう。必要なら覚えればいいのです。しかし「あ、なるほど」と感じる「気づき」を経て得るもの、すなわち「知恵」をそのように身につけることはできません。

「知恵」を身につけるためには、具体的な行動を通して、試行錯誤を繰り返さなければなりません。幾度もの失敗がつきものですが、「知識」と違い、「知恵」は一度身につければ忘れることはありません。それは自転車や水泳に似ています。上手くなるためには、自分で手足を動かして練習を重ねるしかないのも同じです。

受験生が覚えるべき知識はほぼ重なっています。志望校で出題される問題も、そんなに大きな違いはありません。もっとも違うのは「一人ひとりの置かれた状況」です。何を学べばいいのか、どのように学ぶべきか、どんなことが障害となっているのか。その答えは、その時、その人の置かれた状況によって変わり続けます。CLゼミでは、それを塾生と一緒になって考えます。

これを「塾生の抱える問題を講師と共に研究する」と言い換えることもできます。この研究には「こうすべきだ」という正解はありません。可能なのは「こうしたらいいのではないか」という仮説を立てたり、行動のためのアイデアを提示することだけです。

塾生は、60分間を使って講師と共に立てた仮説を元に、一週間の残りの167時間を、自分で考えながら過ごすことになります。そして、塾生が自身の一週間の生活を通じて行った実験と検証の結果を、翌週、講師に報告し、再び一緒に考えます。CLゼミの指導とは、こうした「研究」を重ねることです。

そのような指導を繰り返すことにより、塾生は多くの気づきを得て、「知恵」をストックしていきます。それが「Crazy Learning」に習熟していく過程です。その末に、塾生が「これ以上、自分にとってベストな状況はありえない」と感じたなら、結果として指導は正しかった、と言うことができるでしょう。

しかし、それは試行錯誤を経て塾生が自らたどり着くものであり、最初から想定できる「正解」とは違います。そこに至るためには塾生本人の努力が必要であり、講師ができるのは「気づき」を促すことに過ぎないのです。

このように「指導を受けている時間」だけ学ぶのではなく、一週間168時間、一年365日間のすべてを「学びの時間」に変えること、それによって「これ以上、自分にとってベストな状況はありえない」という理想を追い続けること、それがCLゼミでの学び方です。


指導の受け方

CLゼミでは以下の5つを通して指導を行います。

  1. チーム会(毎週60分)
  2. 個人指導(不定期・一回30分)
  3. ゼミ報(不定期)
  4. その他のイベント(不定期)

4「その他イベント」を除いた1〜3すべてがオンライン上で行われます。
オンラインの指導は主としてGoogle Hangoutsのビデオ機能を通じて行います。

 

1. チーム会(毎週60分)

一人の講師とその担当塾生とをあわせたグループを「チーム」と呼び、1チームに最大で5名程度の塾生が参加します。そのチームのメンバーで集まる会を「チーム会」と呼びます。塾生はチーム会に向けて「週報告」をチームのメンバー全員に共有し、互いに読みあった上でチーム会を行います。

2. 個人指導(不定期・一回30分)

チーム会を通して講師が必要と判断した場合、個人指導を行います。個人指導は不定期に行われます。

3. ゼミ報(不定期)

CLゼミの講師と塾生の全員に送られるメールを「ゼミ報」と呼びます。

4. その他のイベント(不定期)

CLゼミでは「合宿」をはじめとしたイベントを随時行います。塾生のイベントへの参加は推奨されますが、参加・不参加は塾生の自由です。なお、イベントによっては、宿泊費・交通費などの実費負担が必要です。