昔、あるところで受験生向けの文章を
「ここは真実を求める人のための場だ」
といったようなニュアンスで書きはじめた。

今また、同じことを言おうと思う。
ここは真実を求める人のための場だ。

世の中、ごまかしだらけの情報であふれてる。
真実を大事にするはずのインターネットだって、現状、ひどいもんだ。
ひどすぎて、ひどいっていうことすら気がつかないほどに。

いや、みんな、なんとなく気がついてるのかもしれない。
でも、当たり前になっているせいか、わざわざ問題にはしない。
テレビの番組が気づかぬ間に宣伝広告にすり替えられてたって、
それにいちいち文句をつけていてもバカみたいだ。
たとえ騙されていても、楽しけりゃ、まぁ、それでいいか。
そんな風にして、真実はどんどんピンぼけしていく。

でも、せっかく人間として生まれてきたんだから、
真実を知りたいと俺は思った。
なぜか?
わかんないけど、真実を知らないままじゃ、死ねない気がしたんだ。
そうやって10年くらい俺なりに真剣に生きてみて、
結果、あの頃には分かっていなかったことが分かるようになった。

たぶん、そんなことは知らなくてもいいのだと思う。
でも、真実を知ろうとする強さを持つ人に、俺は届けたい。
なぜかって、そういう話が、
この国のインターネットの世界には少なすぎるから。
少なすぎて、真実を希求するピュアでイノセントなハートは、
大人になる前に干からびて死んでしまう。

真実はいつだって身も蓋もないものだ。そして残酷だ。
でも、それと向き合う覚悟と強さがあれば、
幻想の世界に逃げずに、
歯を食いしばって生き延びていくための力にもなる。
まだ死ぬに死ねない"Underdogs"が、
生き延びるための道を作るべく、そういうことを書いていきたい。

まずはその第一歩。

2014年3月31日
馬場祐平